〜川をめぐることば〜

ポットホール

ポットホール(pot hole)は、うず巻のために小石が回転して川底の岩石にできたなべ状の穴です。おう穴またはかめ穴(水をためておくかめに似ていることからこの名がついています。)といいます。
 ポットホールは、急流の場所で川底の岩石に割れ目や節理という割れがあると、川の流れによって軟らかい部分がけずられてくぼみができます。このくぼみに小石が入り込むと、渦によって小石がくぼみの中を転がって円形の穴に成長します。ポットホールを上から見た形は細長い楕円形をしたものとほぼ円形に近い2種類があります。       

ほぼ円形なポットホール
ほぼ円形なポットホール(皆野町皆野)
細長い楕円形のポットホール
細長い楕円形のポットホール(大滝村大滝)


ポットホールの中を観察すると、けずられたあとは、すじやへこみ、うずや右上がりなのか左上がりなのかの向きなどによって異なります。また、穴の中には球形をしたレキを見つけることができます。これらのレキは、ポットホールの中で水の流れによって回転し、穴のまわりを転がりながら穴をけずり取り、自らもこすられて丸くなったものです。これらのレキを調べてみると、硬いレキは比較的大きな状態で残り、軟らかいレキはけずられて小さくなっていることが一般的に多いようです。
ポットホールのできかた
 荒川流域のポットホールは、源流域の大滝村、河岸段丘域の荒川村、皆野町、長瀞町にあります。特に有名なのは、皆野町皆野の紅レン片岩のポットホールと長瀞町長瀞の岩畳上にあるポットホール、長瀞町井戸にある日本一のポットホールです。皆野町皆野の紅レン片岩のポットホールは、国道140号線の親鼻橋下にあります。秩父鉄道親鼻駅より徒歩約10分程で行くことができます。また、長瀞町井戸にある日本一のポットホールは、秩父鉄道野上駅より徒歩20分ほどで行くことができます。
 水の力によって作られた岩の穴をぜひ一度ごらん下さい。また、ポットホールのできる岩石の共通点を探してみるのもおもしろいはずです。

(主査 冨田廣行)

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