平成10年度 さいたま川の博物館  〜来館者アンケート調査から〜

【はじめに】
さいたま川の博物館は「荒川を中心とする埼玉の河川と人々のくらし」をテーマとした河川系総合博物館です。水に親しみながら楽しく学べる博物館、家族で学べる博物館、体験や発見の喜びのある参加体験型の博物館を目指しています。そこで、来館者のニーズを把握しこれに応えるために来館者アンケート調査を実施しました。
アンケート調査票は当館の総合案内と休憩ホールに置き来館者が自由に記入できるようにしました。平成10年8月から実施し3月までの8ヶ月間に2176枚の協力がありました。

【来館者のお住まい】《グラフ1》
来館者の約80%が埼玉県内です。県外では東京都や群馬県が多いです。県内の約15%が大里郡内(含む寄居)ですが、その他も53%と多く全県から来館してる様子がうかがえます。

【来館者の年齢や同行者】《グラフ2》
10歳代が一番多く10歳未満と30・40歳代にピークが見られます。家族での来館が多く、次いで団体での来館が多くなっています。
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【かわはくを知った方法】《グラフ3》
彩の国だよりによる情報取得が一番多く知人等の口コミによることも多いです。また、テレビやラジオ、新聞、ポスター、広報誌「かわはく」など幅広い広報媒体から情報を得ています。その他の内容はインターネット、家族・先生、雑誌などから情報を得ています。

【来館回数】《グラフ4》
66%が初めての来館ですが複数回の来館者も多いです。5回以上来館している方も目立っています。

【展示や施設】《グラフ5・6》
屋内展示、屋外展示では、「よくわかった」「わかった」の合計が70・74%です。グラフはありませんがアドベンチャーシアターや荒川わくわくランドの施設では「大変楽しかった」「楽しかった」の合計がともに74%、川と人々のくらし、川の恐ろしさと治水の取り組み、川の自然を守る取り組みについて「よくわった」「わかった」の合計がそれぞれ67・68・65%と高いです。このことから展示や施設がうまく機能していることが伺えます。
具体的な意見としては、「楽しい」「よかった」などの肯定的な記述が多く(その他の欄の意見記載の内全体の31%)、また「埼玉の自然を生かしたとてもよい施設」「静かで心安らぐ」「子どもたちにとって目で見て触って体験でき楽しく過ごせる」「鉄砲堰イベントが楽しく見られました」など、当館の特徴を評価する姿勢が見られるとともに、来館者の満足度の高さが伺えます。
 改善を求める意見として「祝日には催しを実施してほしい」「点字のパネルなどがあればもっとよい」「子どもが体験できる施設を」などがありました。
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【プレイリーダーの対応や説明】《グラフ7》
 当館では、インフォメーション業務や展示解説をプレイリーダーが行っています。このプレイレーダーの説明や対応については「よい」「わかりやすい」が65・69%であり「皆親切でよかった」など、たいへん高い評価を受けています。その一方では「説明が聞きづらい」「質問にしっかり対応してほしい」との意見もありました。
グラフ

【今後、望まれる事業について】《グラフ8》
 アンケート調査によると、イベント型の事業(「川辺の祭り」「野外教室」「コンサート」「映画会」)に人気があります。これは、博物館においても県民の志向が受身型から行動型に変わっているためであり、参加体験型の博物館としての当館の特性がよく表れています。しかし、一方では「特別展」への要望も根強くあり、常設展示では見られない内容に対する県民の期待が伺えます。また、話題性のあるタイムリーな「講座・講演会」等への要望も少なからず寄せられています。
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【おわりに】
 当館では、こうしたアンケート調査の結果や県民等の要望などを踏まえ、改善できるものから順次応えていくとともに、地域に根ざした生涯学習の場としての役割を果たしながら、県民の生涯学習や学校教育を支える情報発信基地として、その立地特性を生かした事業を展開していく必要があると考えています。    (学芸第1課 主査 根岸 康雄)



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