かわはく研究室| かわはく , 動物 , 環境 , 石井克彦

ヨコヅナサシガメ


・ヨコヅナサシガメ Agriosphodrus dohrni・
川の博物館のファミリー広場にある大きなエノキ。そのエノキの根元で毎年ゴマダラチョウの幼虫が越冬します。秋に樹冠から幹を伝い降りてきた幼虫は落ち葉の下などで、越冬します。春になると新芽を求めて幹を登りはじめます。今年も3/28日に目覚めて幹を登っているところを観察することが出来ました。
しかし、近年埼玉県でも増えてきたヨコヅナサシガメの越冬幼虫が幹を登るゴマダラチョウの幼虫を捕食しています。このヨコヅナサシガメは外来種で、自然分布は中国,インドシナ半島,インドで、1930年代に九州で確認されています。関東地方には1990年代に侵入し分布域を拡大しています。
エノキの根元で越冬するオオムラサキなども同じように捕食されているのでしょうか?また、他地域のゴマダラチョウの幼虫はどのようにしてヨコヅナサシガメからの捕食を逃れているのか興味があります。


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        捕食されているゴマダラチョウの幼虫
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参考:独立行政法人 国立環境研究所 侵入生物データベース。

学芸員 石井克彦