埼玉県のバッタ・コオロギと生息環境

展示のご案内

埼玉県のバッタ・コオロギと生息環境

埼玉県のバッタ・コオロギと生息環境

開催中スロープ展示

2025年6月27日(金)〜2025年9月28日(日)

場所：第1展示室スロープ

バッタやコオロギはおもに里地でみられ、昭和期にはトノサマバッタをモチーフにした人気キャラクターが登場するなど、世間一般でよく知られた身近な昆虫です。また、キリギリスやスズムシなどは「鳴く虫」として古くから親しまれています。
埼玉県では1960年代の高度成長期以降の急速な都市化によって、バッタ、コオロギ、キリギリスたちの生息地である草地や雑木林などが狭められました。さらに1980年代のバブル期の乱開発により生息地の環境悪化が顕著になり、昨今は希少になった種も増えました。

本展示では、埼玉県内の市町村誌編纂のため調査・撮影されたスライド写真のライブラリーより、バブル期後の1990年代から2000年代初め頃のバッタやコオロギの生息環境と生態写真を紹介します。また、それら調査などで集められた埼玉県内のバッタやコオロギの標本、調査時の野帳なども紹介します。
すべての資料は、寄居町出身の内田正吉氏（故人）によって調査、写真撮影、標本収集されたものを展示しました。