継続的な活動として、埼玉県内の両生類・爬虫類の分布や希少な種の生息状況を調べています。
2008年3月に赴任して以来この活動をスタートさせましたが、ここ10年あまりでかなりの変化がみられています。
まず、西日本から移入されてきたと考えられるヌマガエルが荒川・利根川流域急速に分布を拡大し、水田ではごくふつうにみられるカエルになっています。さらに中山間地域まで進出し、分布を拡大しています。
トウキョウサンショウウオは大規模な宅地・工業団地などの開発により生息地を奪われてきましたが、その波は止まらぬまま新たな天敵のアライグマによる捕食被害が相次いで発生しています。また、インターネットオークションで販売されるなど、ヒトの手による乱獲被害も相次ぎ、大変厳しい状況下におかれています。
野生生物を取り巻く環境は大変厳しいですが、啓発活動として県民の皆様の興味を促し、両生類・爬虫類がすぐれた環境のバロメータとして大切に見守っていただけるよう努力してまいります。

トウキョウサンショウウオ
-300x225.jpg)
ヌマガエル(長瀞町)

トウキョウサンショウウオ卵のう
-300x225.jpg)
ヌマガエルが確認された水田 (ときがわ町)